花贈りのマナー

1.お見舞い・出産祝いの花、基本マナー

不吉とされるもの その理由
1.鉢植え  「根がある」→「根着く」→「退院できない」
2.白またはブルーを基調としたもの 葬儀・お供えの花を連想→不幸を待っている
3.菊(輪菊)の入ったもの 葬儀・お供えの花を連想→不幸を待っている
4.赤い花 血の色を連想させる
5.下向きの花 「下向き」→「頭が落ちている」→「首が落ちる
6.散りやすい、また一息に散る花 「命が散る」
7.香りの強い花 「気分を害する人もいる」

1. 鉢植えは縁起が悪い?

お見舞いの時には縁起が悪いとされる「鉢植え」そのいわれは「根がある」→「根付く」から退院できないと連想されてしまうから、ということ。本来は入院されている方が長引くといけないという意味ですから、ご自宅で療養されている方には、気にしなくてもよいのですが、「鉢植えは縁起が悪い」という風潮が広まってしまいました。花瓶の用意のない方が多いため、水を足すだけのアレンジメントが向いています。このようなものになります。

2.3. 白とブルー&菊の花は?

白やブルー、菊の花は日本で「葬儀の花・お供えの花」というイメージがまだ残っています。「早く死ねといっているのか!!」などと誤解されてしまう恐れもあるので、避けた方がいいでしょう。

4. 赤1色はなるべくやめましょう

赤は「血の色」を連想させます。特に手術をした方、けがで入院した方など、出血をされた場合はできるだけ避けます。それ以外には赤は基本的に興奮する色なので、安定した気分で静養するための病室には好ましくありません。同じ暖色系でも、ピンクや黄色などやさしい色の方がよいでしょう。

5. 清楚で可愛らしくてもこの場は避ける

「下向き」→「首が落ちる」から縁起が悪いとされています。ユリの花。品種改良が進み、今では下向きのユリの方が珍しくなりましたが、昔の日本のユリは下向きのものが多かったのです。ユリ以外でも下向きの花は年配の方には「元気がない」「枯れている」と取られがちなので、なるべく避けましょう。しかし、ポイントに入っているくらいなら気にしなくていいでしょう。

6. 「散る」と縁起が悪いだけじゃない

散り方の激しい花は縁起も悪いですが、掃除が大変です。花粉の飛び散る花も避けましょう。

7. 香りはほどほどに・・・

お見舞いでやめた方がいいと言われているのが、「ムスク香」といわれるむせかえるような香りです。これらの香りは強すぎるため、健康な人でも気分が悪くなるといった症状がでることがあります。バラ・フリージア・スイートピーは問題ありません。

じゃあ向いている花は??
(1)色は淡めのピンク・黄色・オレンジ系
(2)あまり大きくないアレンジメ
花の置き場所に困るので、3,000~5,000円くらいのアレンジメント
(3)ユリ・輪菊・小菊は使わない

2、新築・開店祝

お祝い事にはあまり「しきたり・マナー」は無いのですが新築・開業・開店にまつわる贈り物には少しだけ「しきたり」があります。弔事やお見舞いほどはうるさくありませんが、マナーとして知っておくとよいでしょう。

「火に関係あるものを贈らない」→家店が火事にならないように

「割れやすいものを贈らない」→地震などで壊れないように

これでいくと「花」自体が枯れるものなので、向かないとなりそうですが… 花は生きているものなので生命感があり大変縁起の良いものとされています。特に「松・竹・梅」などに代表するお花は皆さんもご存知のように縁起の良い場面で必ずといって良いほど登場しますよね。

そこで新築・開店祝などで重宝されるのが次にあげられるものです。

1. 長持ちするランの鉢植え

ランの花は1~3ヶ月持ち、花粉も散りません。日光も当てなくてよい。
水やりの回数も少なめと手入れが簡単!特に、弁護士事務所や病院・医院など来客が多く、華やかさが欲しいけれど、忙しくて世話のできない所、清潔さが必要な所に向いています。
当店では、胡蝶蘭・シンピジューム・デンドロビューム・オンシジュームなど数多くの種類を取り扱っております。

2. 観葉植物

一年中緑の観葉植物は定番の贈り物として知られています。
卓上の小さいものから背丈ほどのものまで、さまざまなサイズが揃うのが魅力です。
基本的には水やりの回数も少なめで、手がかからないのが特徴です。
特にマイナスイオンが欲しいオフィスや、飲食店など花粉や花びらが散ったり、香りがあると困る所に向いています。 家庭の新築・引っ越し祝いとしても定番。手がかからないので喜ばれます。 ※参考例として観葉植物の大中小の写真をのせる

3. スタンド花

お店の場合はスタンド花やアレンジメントもよく使われます。

スタンド花って何?という方もいると思います。

よくパチンコ屋さんの前に造花の大きな花輪が並んでいるのを見ませんか?

れを生のお花で作ったものが「スタンド花」です。「沢山並んだ分だけお客様がいらっしゃる。また、なくなったお花の数だけお客様がたくさんがいらっしゃった。」といった感じの「いわれ」もあります。ただお花を頂くときはお断りをされてからの方が無難かと思います。

一つを「1基(き)」と数えます。

1段10,500円~

2段15,000円~

(ご予算に応じて1段で20,000円でもお作りいたします。)
※スタンド花の1段、2段の写真を載せる

業界用語解説

【アレンジ】
アレンジメントのこと。器に吸水性スポンジなどをセットしそこにデザインしてお花を活けたものを言います。
花を頼む時「作って欲しい」の意味で「アレンジをお願いします。」は危険!!
花束のつもりがアレンジメントになってしまうかもしれません。

【花環・スタンド花】
葬儀・開店・式典など冠婚葬祭時に用意する足つきの扇状に活けた花のこと。

【オリエンタルユリ】
ユリの種別で使われる言葉。
日本のユリを原種に品種改良された大型のユリを指す。(カサブランカなど)
ちなみに「カサブランカ」は品種名で白いユリを指すわけではない。